150周年記念メッセージ
日本カトリック司教協議会 副会長 祝辞
岡田武夫大司教
ラファエル梅村昌弘司教様、横浜教区の皆様、今日このお祝いに参加されたすべての皆様、
本日は、まことにおめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
ちょうど150年前、横浜天主堂が献堂され、開国後、初めて私たちの教会の再宣教が始まりました。先ほど、中島先生のお話を聞き、また、映像を拝見して、1862年に至るまでのパリ外国宣教会の司教様、神父様方はじめ、多くの方々の努力と献身の次第を知ることができ、大変よかったと思っております。
日本の再宣教150年、そして同時に日本26聖人殉教者列聖150周年の年にこのお祝いをしておりますので、横浜教区だけのお祝いでなく、日本の教会全体がお祝いをし、そしてその歴史を学び、感謝を捧げ、そして決意を新たにする時でございます。
今日は、同時に、横浜教区創立75周年記念ともなっております。ちょうど75年前、1937年に、東京教区が二つに分かれまして、横浜教区が生まれました。ということは、それまでは横浜教区と東京教区は同じ教区として一緒に歩んでまいったのでございます。今までの両教区の深いつながりを思いながら、これからもますます協力を、交わりを深めてゆきたいと思います。パリ外国宣教会の神父様方によってはじめられた日本の教会は、東京教区について考えますと、オズーフ大司教様が最初の大司教様であり、第5代まで、パリ外国宣教会の方が大司教を務められました。
5代目の大司教様が、シャンボン大司教様で、当時戦時色がだんだん濃く、強くなってゆくなかで、大変たいへん苦労された大司教様であります。1937年に東京大司教を辞任されて、横浜の司教になられました。ですから、シャンボン大司教様は、両方の教区の司教を務められた方であります。このシャンボン大司教様のことをしきりに思いながら、お話を聞き、ミサに与ってまいりました。
教皇ベネディクト16世のご意向により、10月11日からは信仰年が始まっております。この厳しい日本の社会の現実の中で、信仰の光をともし、信仰を多くの人々に伝えてゆくことが私たちの使命でございます。信仰年に際し、先人から知恵と勇気をいただき、祈りを分かち合いながら、ご一緒に多くの人々にイエス・キリストの福音を宣べ伝え、また証しすることが出来ますよう、今日のこの集いがそのための新しい出発の日となりますようにと、心から祈念しております。多くの方が参加して下さった、すばらしい集いであります。心からお祝い申し上げますとともに、皆さんご一緒に、祈りをともにしながら、手を携えて歩んでまいりましょう。
今日は、本当におめでとうございます。
日本カトリック司教協議会 副会長
岡田武夫大司教